H27第一回 農業経営管理支援事業にかかるゼミ研修会(岩手)

平成27年12月21日(月)岩手県産業会館ビルで表記の研修会を開催した。1
この研修会は、『農業経営管理(簿記・税務等)について基礎的知識を有し、今後、JAにおいて農業経営管理支援の普及推進リーダー、または部門横断的な担い手支援業務の企画調整役として育成しようとする職員』を育成するために、『少人数の受講者が自主的に研究・発表・討論を行う』ことを狙いとして開催され、県内JAの職員13名が集まりました。

第一回目の今回は、このゼミ研修全体のテーマであるJA職員の「マインド」の育成をメインに取り組みました。
事業を進めるには、その担当者に必要な「知識」やそれを実践できる「スキル」、そして主体的にかかわろうとする「マインド」の3つが最低必要になり、「マインド」は「知識」や「スキル」を支える、最も重要なものです。

今回は3つの班に分け、様々な出身JA同士でワークを進めていきました。

【主な内容】
Ⅰ.JA職員としてのマインドを考える
『「JAときわ」の職員藤本は、入組15年目の中堅職員である。入組してから現在に至るまで、主に営農部門で支店や経済センターで働いてきた。・・・』 という事例を読み、職員のモチベーション等の観点からグループ討議を進めていった。
〇原因論と目的論(アドラー心理学から考える)
「嫌われる勇気(岸見一郎・古賀文健 著)」の一部を紹介し、目的論について考える。

Ⅱ.JA職員として組合員とどうかかわるかを考える
『野菜と稲作を作っている組合員農家の髙木健は53歳。長い間、父の長介の元で専従者として働いていたが、3年前に長介が重い病気を患ってから急に農業経営を引き継ぐことになった。・・・』と言う事例を読み、職員と組合員との関わり方という観点から、グループ討議を行った。

Ⅲ.農業経営管理支援事業の課題
JAしょうわ」は、農業経営支援事業を実施している。前々回の県のJA大会で「農業経営管理支援事業」の実践が決議された事から、県中央会が中心となり各種の研修やシステム開発を進め、JAしょうわもその流れのなかで数年前から事業に取り組みはじめた。・・・』という事例から、JAの課題をグループ内で検討する予定であったが、時間がなく感想だけを共有してもらった。

以上、グループ討議方式での進め方には、まだ慣れていない参加者も居ましたが、今回の研修はこのようなグループ討議の場にも慣れていただくことも目的の一つです。”話し合い”は組織で物事を進めていくための必要なスキルであるので、今後もこの場で積極的に進めていきたいと思います。

次回第2回目は1月14日(木)となります。次回もどうぞよろしくお願いします。