JAいわて中央 農業経営管理支援事業の職員説明会(岩手)

12月3日(木)JAいわて中央本店で、農業経営管理支援事業の職員説明会を開催しました。職員は約30名ほどが出席し、久慈宗悦専務の挨拶のあと、当研究所から事業の説明を行いました。

研修会は以下のような流れで進めました。
Ⅰ.農業経営管理支援事業とは?
Ⅱ.経営支援とは?
Ⅲ.経営支援の農家への効果
Ⅳ.金融事業と農家経営
Ⅴ.農業経営管理支援の進め方
Ⅵ.記帳代行の新たな進め方

 

【アンケート内容】
大変よかった33%、良かった67%、いまいち0%、悪かった0%

=農経支援事業をどう思うか=
・組合員にとってメリットの大きな事業ではあるが、実務的には難しい点もあるかと思った。
・記帳代行による農家の税務支援は良いことだと感じる。
・当支所管内は小規模農家が多く、規模拡大と言うよりは農業を止めるか、営農組合に加わるかという農家がほとんどである。なので経営指導ができるのか疑問に思った。
・かねてから構想はあったが、やっと重い腰が上がったというか、事業体制の具体的な方向が初めて見えた。今後JAとしてもやらなければならない事業であることは間違いない。
・やるべきである。
・取り組んだ方が良いとは思う。取り組むべき。
・上手く稼働するかどうか不安である。
・あくまで組合員のための事業として考えたい。
・実現し、軌道にのれば大変良いことだと思う。
・生産者の経営を見直すことで、JA全体の経営向上も視野に入れる事のできる良い事業だと思います。但し、個人事業主及び個人の申告制度の中で、経営指導のかたちを確立するためには、時間を要するきがした。
・事業所、事務職員の割合(営農方・事務方)がばらばらであり、人数の少ない事務所の負担が大きくなると予想される。
・農家との信頼関係の構築が大切と感じた。しっかりと取り組むことで、農家支援の実施ができると思った。
・昔出来なかった(うまく作れない)ことが統一システムとWeb入力で可能になったということか!
・農家の情報を得ることに意義があるのはその通り。成功を祈る。

=JAでの課題は?=
・いかに横串を上手くさして調整できるか。
・この支援事業(コンサル・分析)を行うことにより、農家所得向上につながることがイメージしにくい。担い手だけを対象とするのか?
・認定農業者のような農家に対しては、有効かもしれないが、小規模農家に対しての対応がどのようにすればいいかと思う。
・金融担当サイドは、確定申告書をみて費用が大きい等の診断は可能だが、その費用をどのように削減するかまでは営農の知識がないに等しいので、横の連携が必要だと思う。
・確かにJA職員でも、税務・記帳と聞いて手を付けたがらない職員は多い。職員の意識改革が必要になると思う。
・各農協でのオペレータ確保。
・集落営農が多く、担い手農家も構成員となっている。
・集落営農からの金の流れをどのようにシステムに取り込むか。
・どこの部署でどこまでやるのか、自分たちの部署でどれだけ負担が増えるのか心配。
・農家からの記帳代行手数料の額と説明方法。
・一部の部署で行わないで、各部門からも対応を行うことが必要。
・JAとしての事業で経営支援をするのであれば、個々の地域の申告会ではなく統一したデータを集めるためにも一本化が必要と思いました。現状は各地域間の確定申告に対するレベルの差があるので・・・。
・申告に携わる部署が各地域営農センターの米穀課が担当しているのですが、信用事業等も交えた総合的な部署の構築が必要不可欠と感じます。他の単協さんはどのような職務分担で取り組んでいるのでしょか?
・JAでの職務経験の長い職員が扱うレベルに感じます。異動等の担当が変わるタイミングに取り組める職員がいればいいですが、経験の浅い職員が行うにはややリスクが高そうに思います。(職務経験・人生経験の少ない職員はリスクがあると思う)
・確率すればとても良い事業と感じますが、取り組むには担当職員の選定を充分にしなければならないと思いました。若手がやるのはちょっと厳しい。
・記帳代行をするには現業務と並行での取り組みは負担が多い。独立した部署を作る必要がある。
・事業の説明会等を開催する上で、うまく説明できるか?沢山の農家が参加してくれるか?
・理事がどう考えるか不安である。
・当JAにおいてまだ信用部、共済部、営農部、経済部の連携がうまく行っていない。はやりこの事業を進めるに伴い、JA全体が一つとなって行う必要があると思いました。


研修は予定時間をオーバーしてしまいましたが、参加者の皆さんは大変集中して聴いていただきました。
これからも引き続きよろしくお願いします。