JA新いわて 農業経営管理支援事業の職員説明会(岩手)

11月4日(水)13:30~JA新いわての玉山支所で、JA職員向けの農業経営管理支援事業の説明を行った。
JA新いわては岩手県の北半分を管内とする非常に広域なJAですが、各地区の支所長と営農センター長(課長)そしてTACや金融の融資係の現場管理者レベルの方々が部門横断的に集まってくださいました。
また、今回は職員向けの集まりにも関わらず、久保憲雄組合長以下常勤役員も出席いただきました。事務局の企画管理部のご尽力もあり、定刻10分前には全ての参加者がそろっている状態でした。研修を行う側としても、大変身が引き締まります。

さて、研修内容ですが、役員向けの内容と前半3分の2がほぼ同じ内容で、後半が現場担当者向けということになりました。現場担当者に最後にお願いしたのは以下の3点です。

①農業経営管理支援の事業内容と、その効果をしっかり農家に説明できること。
②農業簿記(所得税)上、何が費用(収益)に含まれ、そうではないかの知識。
③農家から預かった書類や情報を、責任を持ってしっかり取り扱う事。

今回の研修に対するJA自体の力の入れ方、および出席者の受講姿勢に魅せられ、力が入ってしまい、30分も時間を延長してしまいました。スケジュールがあった方には申し訳ありませんでした。

 

アンケートの結果、参加職員の反応は以下の通りでした。(全37)
・大変良かった(7)・よかった(29)・いまいち(1)
・悪かった(0)

主な意見としては、
・一回だけ(の説明)では判断しかねるが、組合員サービスとしては面白い。
・ただ皆、自分が担当となって業務を押し付けられるの嫌がると思われる。
・基盤を作るのは時間がかかるだろうが、成功すればよい事業だと思う。
・毎月の現金出納帳の提出が困難。
・月数万円の受託料で参加者が集まるか?
・今後是非取り入れるべき。
・農家から支援事業の内容を理解してもらうことに時間がかかるであろう。
・これからのJAと組合員とのつながりとしてはとても有効なものだと思う。
・どこの部署が主体で記帳代行を行うのかを統一すべき。(地区ごとに任せれば混乱する)
・職員が兼務することが不安です。
・税務申告時期は休日返上なので、今回の事業には期待しています。
・取り組みの無い場所で取り組むには、人的な対応を含め体制強化が必要です。
・青色申告会との住み分けをどうするかが課題。
・一億円以上の売上のある方の対応をどうすればよいか。
・良い取り組みだが、事務負担が懸念される。
・農家に対して生活面での対応が必要なことが解った。
・担当者の人事異動の際の引き継ぎが重要。一から信頼を作り直すのか、JAだから安心と思われる対応をしなければならない。
・農業所得がオープンにされるので事業として難しいと思う。
・記帳代行をすると農家の経営危機管理意識が薄れると思う。
・担当者の専門性が必要だと思った。
・農家の所得が上回るものであれば、積極的に取り組みたいと思います。
・具体的には農業販売額いくら以上の農家に対応する予定ですか?
500万円以上か1000万円以上?
・農家データは大切なので、いい資料になると思います。
・個人情報の取り扱いが不安である。
・必要であり、成功させる事業だと思います。
・是非実施してほしい事業です。
・システム作成の成功を祈ります。
・農家の財布を見るので怖い。
・担当部署の設定や農家の募集の仕方に心配がある。
・営農部門だけでなく金融部門に大きく関わってくる事業なので、今後実現すれば、両部門に大きな成長が見られると感じました。
・規模拡大すれば、良いってものではないことは、皆わかっていると思う。いかに所得を向上させるか、詳細な数値があれば具体的に支援可能。納得できる説明だった。

様々な意見を頂き、ありがとうございました。頂いた意見は参考にして、今後、できる限りの対応を中央会と共にやっていきたいと考えます。