設立初期法人運営管理セミナー(新潟)

2021年11月30日(火)、表記のセミナーが新潟県農業経営相談所とJAグループの共催で開催され、講師を務めました。
場所は、燕三条地場産業振興センター リサーチコアで開催され、参加者は農業法人役職員17名、JAグループ10名、県振興局8名、その他関係団体6名の合計41名となりました。

このセミナーは2014年から行っており、主宰者など様々形を変えながら今年で7年目となりました。

【内容】
1.法人化と経営
2.農業法人の経営目的と目標の設定
3.決算書と会計から現状を把握する

【アンケート結果】
大変良かった:42.3%、良かった:57.7%、普通:0%、いまいち:0%、悪かった:0%

【セミナーの内容について】
・ P/LとB/Sの見方がわかった。
・JA、普及センターに相談するが解決法の提示は同じとしても導き方が分かりやすかった
・目的目標を設定して現状を把握する。ゴールとスタート地点。ゴールもないまま経営計画など立てられないのは当然のこと。ありがとうございました。
→参考になったら幸いです。
・損益計算書と貸借対照表の見方がよくわかった
・分かりやすく、今後の経営に活かす
・見るべきポイントを教えていただき有意義だった
・先生の講義は初めて。理解しやすくまた聞きたい。目標と目的、決算と会計を明確に理解しなくてはいけないと改めて考えさせられた。演習問題が良かった
とにかくわかりやすかった。
→ありがとうございます。
・(支援側)対象法人の問題を考える「考え方」がよく分かった
→支援者側でも参考になれば幸いです。
・現状を冷静に分析することから今後の方向性が出てくる。法人経営の参考にする。講師早口で聞き取りにくい
→早口は気を付けたいですが、マスクの影響もあったかもしれませんね。
・計算書の内容が分かって良かった。演習で解答できすごく分かりやすかった
→時間があれば、もっと演習ができたんですけどね。
・現場の実態に即した内容だった
・内容を理解するには3日くらい必要。時間配分が下手(余計な話が多い)。参加者いじる時間多すぎ
→参加者を”いじって”いるつもりはありません。出来るだけ相互方向のセミナーにしているだけです。
・分かりやすかった
・何も分からない状態で参加した。「作れなくても読めれば良い」決算書を確認してみる
・(JA関係者)法人立ち上げ後に関する研修は初めて。体系的に学べて良かった。基盤強化準備金などの知識が浅いので今後深めたい
・以前も参加したが忘れているのか再認識させられた。
→良かったです。
・法人設立時の目的 ・現状分析と行動計画→目標へ
・前段が長かった。経理にもう少し時間をかけた方が良い
→”前段”とは目標設定の所でしょうか。そこも大事なところです。
・休憩は45分でなく60分欲しい。かけあしでやるくらいなら時間を長く取った方が良い
→後に個別面談が予定されていたことから、昼休みが短くなったのでしょう。
・(支援者側)経営する上で意識改革が必要。目的目標をしっかりたてることが大切。しっかり話を聞き農家さん自身が現状を知ることができるよう助けたい
・会計上の課題が理解できた。少し口調が早く理解に苦労した
→すみませんです。
・農業者や会計実務者の実作業に近い内容で構成されていて良かった
・注目すべきポイントが分かって良かった。法人運営の落とし穴的ポイントがあれば知りたかった
→”当たり前のことを、当たり前にやらない”というのが、全ての経営に共通する落とし穴です。

 

【地域や法人の課題】
・見える化をどれだけするか(できるか)、収支バランスの把握、育成(若手のやる気、危機感をどう引き出すか)
→見える化は少しずつ出来るとこからやっていけばいいと思います。
・地主は田んぼを売却したがっている。規模拡大のため購入してきたが資金繰りを考え断ろうと考え中。国が買って配分して欲しいが無理そうなので、農地集積やブロック化が崩れない方法を探していきたい。
→設備投資は機会と資金繰りを両眼で見てでの判断ですね。
・継承者の問題
・法人間の情報交換が必要
→フラットな情報交換は必要ですね。
・地域の担い手が少ない、農業者の高齢化(70才代)、既存ライスセンターのキャパオーバーが現状。農地の集約・基盤整備・新規就農者と問題は多いが、地道に話し合い地域の農地を守って行ければと思う。明確な目標を持ってがんばる!!
→頑張ってください。
・年長者の害、数字の見える化、新しい挑戦への否定、面積拡大など
→”年長者の害”って生々しいですね。
・若手を育てる人材育成、社長の意識改革
・人件費、給与適正額の決め方(裏付け)
・拡大に伴う設備投資
・広域エリアでの地域との関わり
・豪雪地でほぼ米単作であること
・中山間地で収量が少ないこと
・構成員の高齢化が進んでいること
・売上高上げるために固定費が増えて負担になっている
→固定費の増加は慎重に行うべきですね。
※水稲栽培のみの法人
 ・設立して4年、構成員の高齢化や家庭の事情でリタイアする人が出てきた
 →今後の運営形態と後継者(50才代位)育成
 ・法人所有の機械が少なく、構成員所有の機械の老朽化
 →新たに機械導入、格納庫建設に向けた資金計画
・中山間地の法人、収益が少なく費用かかりすぎ。高齢化で今後の労力不足が問題
・役員の構成・確保

 

今年も、無事終わらすことができて幸いです。
そろそろ10年近くたつので、今後の在り方など考え直すべきかもしれませんね。
いずれにしても事務局を務めて頂いた、玉木課長、山田課長、大橋様 ほか皆さま大変お疲れさまでした。