JAグループ職員向け農業経営支援セミナー(大阪)

2019年4月19日、大阪で本所主催の表記のセミナーを行いました。
今回で第2回目となり、参加者は、愛知県4名、高知県4名、島根県2名の合計10名でした。参加者の人数から見ても、やはりこの事業は”西国”の方が意識も実践も進んでいるような気がします。

【セミナー内容】
(1)経営支援の心構え
(2)経営分析の手法
(3)実データを使った経営分析演習(個人経営体)
(4)経営支援業務の全体像

【アンケート結果】
(1)経営支援の心構え
(大変良かった100%、良かった0%、普通0%、悪かった0%、大変悪かった0%)
(2)経営分析の手法
(大変良かった50%、良かった50%、普通0%、悪かった0%、大変悪かった0%)
(3)実データを使った経営分析演習(個人経営体)
(大変良かった50%、良かった20%、普通20%、悪かった10%、大変悪かった0%)
(4)経営支援業務の全体像
(大変良かった75%、良かった25%、普通0%、悪かった0%、大変悪かった0%)
(5)総合評価
(大変良かった78%、良かった22%、普通0%、悪かった0%、大変悪かった0%)

【セミナーの感想】
・経営支援業務、またはそれにつなげるための記帳代行の内容を確認出来てよかった。
・心構えは非常に大事であると感じた。意識を統一してJA総力をもって対応したい。だが現場をみることは必須。
・仮説を立てる事の必要性を強く感じた。記帳代行の必要性は実はJAによるデータ収集という考え方。
・現在進めている農業経営管理支援事業の考え方が間違っていなかった事を再確認しました(心構えの部分)。
・ヒアリングが多い自分たちのやり方とは別にデータを見る力も必要と感じた。
・コンサルみたいな角度ではなく、支援マインドという新たな考え方で対応することによって親身になり、経営改善に取り組みやすいと思いました。
・経営支援の考え方や進め方の最初の一歩につながるセミナーでした。今後の業務に役立てたいと思います。
・経営支援業務への取り組みを開始していくために必要なことは何か?という視点で学ばさせて頂きました。今回はJAから3名限定で参加させていただきましたが、できれば全職員で共有したい内容であったと感じました。今回のセミナーをぜひ当JA職員向けでお願いしたいです。
・経営支援を実践していくために必要な考え方が変わりました。これまでは知識をもっといれてという事を考えてきましたが、支援としての入り口の考え方の基礎を学ぶことができました。

【経営支援事業の課題】
・職員の意識。※専門知識、経験がないことを理由に。
・年間に対応できる農家数が限られるのでは、農家からの評価がどれだけ得られるだろうか。
・各地域本部における経営支援に対する理解、レベルの差が激しい(意識)。
・人員⇔規模
・職員が何でも業務をこなすという考え方になっているので、ある程度絞った業務において経営管理支援を行うと冷静に分析や診断ができるのではないかと思います。
・人手不足もそうですが、若い職員も増え現場経験の少ない人たちがどうやって経営支援を進めていくかといったところ。
・データ収集が非常に難しいと思います。
・一部の地域では記帳代行を行っていますが、地域を拡大することにも課題があります。
・農業経営支援とコンサルの区分けがあいまいだと思います。上司や経営者にもJAらしい経営支援の考え方を持っていただくことも大切だと考えます。

【その他】
・応募手続きをして1アドレスで一人分しか登録できないので修正してほしい。
・仮説の立て方はどうしたらよいか。
・心構えが一番重要だと考えますので、この部分に特化したセミナーをお願いしたい。
・手続きが少し手間
・分析方法(をもっと知りたい)
・非常に勉強になりました。ありがとうございます。
・若手農家さんは経営移譲や相続等にも不安になっている方が多く見えます。

 

経営支援を何年もやっているJAと、これから始めて行うJAの担当者が参加してくれたセミナーですが、共に意識が高くグループワークなども盛り上がっやような気がします。
今回、大阪会場は比較的参加者が多かったので、今後もできるかぎり開催していきたいと思います。