設立初期法人運営管理研修会(新潟)
平成28年11月29日(火)JA新潟中央会担い手サポートセンター主催の標記の研修会が開催されました。
この研修会は、標記のとおり設立初期法人(概ね5年以内)および設立作業中の組織等の構成員、つまり農家となります。
実際の参加者は農家24名、JA等関係団体職員23名で合計48名となりました。
【研修内容】
Ⅰ.経営の基本
Ⅱ.データから理解する農業情勢
Ⅲ.集落法人の経営目的と目標の設定
Ⅳ.決算書と会計から現状を把握する
Ⅴ.事例から考える集落営農経営
【アンケート結果】
Ⅰ.経営の基本
大変良かった(18)良かった(19)いまいち(2)悪かった(0)
Ⅱ.データから理解する農業情勢
大変良かった(17)良かった(20)いまいち(2)悪かった(0)
Ⅲ.集落法人の経営目的と目標の設定
大変良かった(21)良かった(18)いまいち(0)悪かった(0)
Ⅳ.決算書と会計から現状を把握する
大変良かった(23)良かった(17)いまいち(1)悪かった(0)
Ⅴ.事例から考える集落営農経営
大変良かった(16)良かった(23)いまいち(1)悪かった(0)
〇総合
大変良かった(18)良かった(12)いまいち(0)悪かった(0)
2.今回の研修の内容について、良かったところ、悪かったところ
・法人経営をする場合の要点を実際に即して教えてもらいたい。
・午前中の内容がとても役に立ちました。いや午後もよかったです。ありがとうございました。
・使ったことのない頭脳を久しぶりに使いました。ありがとうございます。数字を日本語にしようとすると難しい。
・解りやすい説明で会計の基礎が理解でき、設立初期法人での会計理解が進むと感じた。
・会計の具体的な事例(従事分量配当の構成員側の会計処理、従事分量配当の各法人の事例、役員報酬の考え方等)について聞ければもっと良かった。
・集落営農は単なる営利目的ではなく、地域活性化を担っている立場であることが意識できた。
・事例による考える研修が参加になった。成功している法人の紹介などもあればよい。
・本日の研修は大変役立った。現状を把握する内容でよかった。農業情勢、集落営農経営の仕組みがわかってよかった。
・管理会計に時間がほしかった。全般的に解りやすく理解できた。特に決算書に関してはよく理解できた。
・ただ聞くのではなく自分で考える手法は、大変良いと思います。
・日常から経理、決算にあまりかかわっていないので、難しい点もあったが参考になった。
・自ら考えるところがよかった。
・それぞれの考えを促す演習もよいですが、財務諸表の数字の見方(一般的な流動比率等)と、農業における平均的な指標等、基礎知識の習得がベースにならないとかなかな応用が効かないのではと思った。話はとても分かりやすかったです。ありがとうございました。
・決算書の見方がかなり良かったです。
・目的目標の大事さがあらためて解り良かったです。
・具体例が多く、大変ききやすい研修であった。
・今回参加して、今まで漠然としていた目的が具体的に見えてきた感じがする。持ち帰って役員会(理事会)で設定した。
・決算書、会計についてもう少し時間がほしい。
・問題方式(考える時間あり)が良かった。
・2回目の出席です。決算書の見方は前回さらったやったところですので、詳しくやってよかったです。
・全体的に良かったです。
・身のこなし、話し方、引きずり込まれる様でした。会話が上手い。また聞きたいです。
・全体を通して具体的かつ実践的なものがちりばめられており「目からうろこが落ちる」内容が多く、深く感謝申し上げます。Ⅳの項目の説明のスピードが早すぎたところがあったのが唯一の残念なところでした。
・「目的と目標」「コミュニケーションの重要性」「目的論と原因論の違い」については、明日から即役たつ内容でした。
・復讐の意味で同じような研修を改めて受講したいと思います。
・実態に沿っていて多くの担い手に聞いてもらいたい内容だった。
・日頃、あまり考えたことのないことを考えるとても良い機械になりました。JA職員として今後の記帳代行業や青色申告業務等に活かしていきたいと感じました。本日はありがとうございました。
・自分で考える研修が素晴らしい。普通に聞くよりも多くのことが吸収できた。
・昨年もこの研修会に参加させていただきました。H29年から法人(任意組織から)へ移行します。その意味で本日は大変勉強になりました。農業情勢が厳しい中何かと地域農業の維持発展と構成員とのコミュニケーションを大切に、目的(目標)意識を共有しながら進めていきたいと思います。ありがとうございました。
・運営にかかわるケースワークがとても参考になりました。ありがとうございます。
・ユーモアがあり、聞きやすかった。
・決算書の話、大変よく理解できた。
・目的と目標の違いが解りやすく説明していただいた
・昨年も参加しましたが、大変解りやすく説明していただき改めて参考になりました。
・北陸の事例をもとにⅤの内容を考えられるとよい。
・なかなか目的と目標の設定している法人や集落営農は少ない。大事なことなので設定していきたい。
・大変解りやすくて良かったです。
・演習問題でいろいろな課題があり、いつもと違う研修で大変良かった。来年設立する法人がいるのだが、都合が悪く欠席したが、是非連れてきたかった。初期法人に限らず、現状の法人に対しての研修会を実施したいと思います。(JA単位、地域振興局単位)
・非常に解りやすかったです(特に決算書)
・ケーススタディもよい事例を聞けました。
・昨年も参加して者ですが「話し合いの進め方」が軽くなっているのがちょっと寂しい。その分決算書と会計の話が多く、その点は良かった。総じて木下先生の話はおもしろく、聞きやすい。
3.皆さんの集落営農法人の課題は何ですか?
・集落営農法人の設立を考え中の個人農家です。設立するために個人個人の人間関係や考え方をまとめるのが大変だと思います。個人法人で地域をまとめる事ができればと最近考えます。
・現役の高齢者の理解を得る(法人に対する理解)ことに苦労している。
・集積化。これからの農業経営方針。収益率。高齢化。
・地域の営農継続を目指した法人が多く、営利を目的とするものが少ない。
・集落営農法人を組織したが、10年経過し後継者がいない。
・高齢化による作業労働の集約化。稲作単一に依る農閑期の時間の使い方。
・経理事務に苦労している事務員もふくめて。
・後継者の確保
・会計、具体化が難しい。
・経営規模(耕地)が小さいーー約10ha、稲作のみである。高齢化でこの先どうなるか。
・現在、法人設立を進めていますが合意形成がなかなか取れない。集落内で職人肌の農家が多く様々な意見があり全員が同じ方向にもっていくのは大変。
・後継者問題
・会計がどんぶり勘定であること。
・内向きの経営になりがちなこと。
・次世代の確保・育成が後回しになってしまうこと。
・楽しんでやること。
・周囲を幸せにすること。
・「おいしいものをつくっている」という強い意識を持つ。
・稲作主体法人での園芸導入を県等が推進しているが、それに関わる労働時間や利益等をみると現実的でない、もしくは根本的な解決になっていないように感じる。今回の研修でもあったスケールメリットの重要性を意識してもらうのが先決であると思う。
・これからがスタートです。任意組織と法人組織の違い。運営精算方法などややもすると理解されにくい。
・H29年の春作業よりスタートしますが、耕作面積が少ないことです。
・実際に作業活動をする人の年齢が高いことです。若者がいない(機械操作するオペレータの大半が50歳代後半~70歳代後半)
・刈取り後のもみ処理は全量カントリーです。
・後継者、経営状況の向上、集落のまとまり。
・法人化していない地区ですが、農地を出したほうが農業から離れやすい状況がわかるかと思います。
今年もこの研修で講師を務めさせていただき大変光栄に思っています。
新潟の集落法人の発展に少しでも貢献できたら幸いです。
最後になりましたが、事務局を務めていただいた担い手支援室の、佐野室長、高橋次長、神林次長、高林さま大変お世話になりました。室長・次長と研修中もすべて出ていただいた上に、研修終了後も大変楽しい時間を過ごさせていただき大変恐縮しております。
今後とも、ご機会があればお声をかけてください。ありがとうございました。