担い手支援担当者研修会Ⅳ(経営管理実務コース)(福岡)

JAグループ福岡担い手総合サポートセンター主催の標記の研修会が、平成28年11月24日(木)~25日(金)の2日間行われ講師を務めました。
場所は、JA福岡中央会教育センターで県内13JA29名と、県普及センター5名の合計31名が出席しました。

研修内容は、「農家経営分析診断・コンサルの取り組みについて」以下の内容を二日間で行いました。

【研修内容】
1.農業経営管理支援事業のよくある落とし穴
2.農業経営管理支援の全体像
3.経営支援の進め方.
4.経営分析演習
5.短期事業計画の策定
6.長期事業計画の策定
補論①.専従者給与と経営
補論②.フィードバックの基本手順

【アンケート結果】
研修内容について
1.農業経営管理支援事業のよくある落とし穴

大変良かった(10)良かった(16)いまいち(2)悪い(0)
2.農業経営管理支援の全体像
大変良かった(9)良かった(17)いまいち(2)悪い(0)
3.経営支援の進め方
大変良かった(11)良かった(15)いまいち(2)悪い(0)
4.経営分析演習
大変良かった(16)良かった(10)いまいち(2)悪い(0)
5.短期事業計画の策定
大変良かった(9)良かった(17)いまいち(1)悪い(0)
6.長期事業計画の策定
大変良かった(10)良かった(16)いまいち(1)悪い(0)
7.研修内容総合
大変良かった(7)良かった(14)いまいち(0)悪い(0)
8.講師の進め方
大変良かった(12)良かった(16)いまいち(1)悪い(0)
9.研修の理解度
大変良かった(8)良かった(20)いまいち(1)悪い(0)

 

 

 

 

 

 

2.今回の研修の内容について、良かったところ、悪かったところ。
・長期事業計画が難しかった。講師の方の話が非常におもしろかった。
・研修資料まとめ方やわかりやすい内容でまとめてあった。また、研修のスピード感が非常に良かった。
・簡単な経営分析から詳細な経営分析(分析比較)までレベルを上げて経営分析を行えたので理解できた。グループワークにより自分が気付かなかった事等共有することができた。分析のフィールドバック手順等参考になった。
・学ぶだけではなく、考える力を身に付けるよい機会を与えていただきました。
・経営支援がJAにどう影響するか理解できた。
・現状の組織の中でどこまでできるか不安もあるが、やっていきたいと思う。
・グループ討議形式の研修で、他JAの状況が分かり良かった。こういう形の研修が身につき、実践でも役立つものになると思う。後、参加者全員が発表できる場を与えたほうが良かったと思う。(研修期間を3日~4日にしてはどうか?)
・テンポも良く、分かり易かった。
・経営支援をするにあたり、進め方、注意事項等、とても分かり易く実践的な研修で良かったです。
・演習があって分かり易かったです。
・意見交換会を行えてよかった。
・若い営農指導員向けに、わかりやすい内容でした。グループワークや発表の時間が大きく不足していました。
・今後の業務に活かしていきたいと思います。
・短・長期事業計画について、数字で具体化して見せる手法は良いと思いました。
・時間が短く演習時間がたりなかった。
・早口。時間通り進めて下さい。中央会的研修でした。
・経営分析の視点を少し理解できてよかった。しかし、短・長期計画がまだわからないのでもう少し勉強しようと思う。
・大変わかりやすく研修会をしていただいているとは思いますが、初めて聞く内容も多かった為1回ではとても理解できなかったです。また、研修会があれば参加したいと思います。
・解りやすかった。
・AFPの資格が大きく役に立つ内容だったので、研修内容の実践を行いと思います。
・グループ討議をして、いろいろな個々の意見が聞けて良い研修でした。
・経営の細かい指標・部門分析は、農家のそもそものじょうほうの制度が低いのであまり意味がないという点はなるほどと納得できた。会計基準を合わせて比較により分析、という手法は今後現場で生かしていきたい。
・経営技術支援の目的は農家所得の最大化であるが、その先の考え方(またはJAとしての考え方)について、大変参考になった。部門別分析に対するご意見を頂き参考になった。
・収入を上げるのではなく、所得を上げるかという視点を持てて良かった。経営分析でかたくなるのではなく、気軽にやって良いということ。
・イチゴの経営分析だったが、品目で所得率が異なるので、分析演習を増やした方が良い。経営分析の演習は良かった。
・演習が良い練習となりました。


3.農業経営管理支援事業を進める上で、貴JAおよび団体の課題と思われることはなんですか?
・力を入れる。
・農業経営に関する部署も今現在なく、今回の研修会で営農・経営支援の分析・コンサルなどわかりやすく頭の中に入りました。青色、営農指導が別で青色の方も農家へ経営指導までやっていないのが現状です。こまかいデーター収集が必要なのでやはり専門部署が必要となるのではないかと思う。大規模農家が少なく、小さい農家が多く、データー収集は非常に厳しいです。
・ベテラン農家の場合は自分たちの現状はよく把握していると思う。次のステップに行くには農家との信頼関係だったり、JA職員の経験だと思う。異動等によりそこまでの職員がいないと感じる。逆に若手農家や新規就農者等は経験が浅い為、どれを取組めばいいのかわからないと思う。また、不動産所得による収入が大きい為、農業所得率は低い。
・一人ひとりの経営支援にかかる時間、また、人員の余裕がない。職員3名で5地区約900名の青申会員の対応を行っているので、収入・経費等の各年比較資料は作成しているが、具体案の提供は現状の人員体制・システムでは中々厳しい。
・本気で取り組むかどうか。青申・部会・支店等との部署間連携。
・青色申告会が行っているが人員が少ない上横のつながりがなく踏み込ん だ提案ができない。知識を持っている人がいない。もっとしっかり考えて部署を設けてほしい。
・人員不足により本来の業務以外の仕事の兼務をせざるを得ない。
・知識不足。人員不足。
・生産者がもう少し経営に関心を持つべきだと思う。
・営農関係部署の横の連携が、まだまだ不足している。経営者、管理者にこの研修をうけてもらうと良い。
・業務内容が複雑、多岐になり年々営農指導員の負担が大きくなり、指導業務が手薄になりがちである。
・データーの共有また他部署との連携がたりない。
・青申会の会員に対象が偏る。
・職員の知識が不足している。経営が悪い生産者へは行きづらい。
・意識がない、足りない。職員の対応できるレベルではない。
・農家との温度差。現場職員との温度差。職員全体の知識レベル。JAの経営支援に対する必要性と理解度
・人員の配置
・記帳代行を行う上で、人員を増やさないといけない。どうにか増やせる様努力します。
・対象農家数が多いため誰でもできる、簡単にできる、経営支援が必要であると思った。また、農家自身が自分で分析できるような意識付けなど必要と思われる。優良支援事例の情報共有。

 

アンケート結果は思ったより厳しい感じがしましたが、これを励みにして今後も精進していきたいと思います。

最後になりましたが、JAグループ福岡様には、今回も研修を行う機会を賜り誠に感謝しております。事務局を担っていただいた、村上課長、中島様、柴﨑様、川原田様、準備から研修後まで様々なお気遣いをいただき誠に感謝しております。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。