中央会の在り方検討 JA改革で農相

日本農業新聞(2014/04/12)によると一連のJA改革について、農水大臣が連合会や中央会の在り方見直しも検討課題になるとの認識を示したようです。

JA改革は昔からいろんなことが言われており、なかには「過激」とも言われる改革案もよく出てきます。今回の案にある「中央会の経営指導・監査権限廃止やJA全農の株式会社化」についても、大臣は否定しているものの、ウルトラCレベルの急進的なものです。しかしこのような改革案はいつも出ては消え、ほとんど実現することはあまりありません。事前にリークされる急進的な案は、財界側のガス抜きか大体ブラフで、改革の本丸はいつもそのはるか手前にあるのです。

今回はどうだかわかりませんが、概ねJA改革の歴史はこのような道をたどっているので、関係者はこのような改革案がでても「オオカミ少年」よろしく、ほとんど気にかけません。

しかしながら、国全体の富が少なくなると、国民同士のパイの分捕り合いは激化します。その上、他人のパイは美味しく見えるものです。「農業改革」という美名のもとには、「美味しい思いをしているJA(?)」からパイを奪うという思惑もないとも限りません。そういう意味で、この改革案が最終的にどこに落ち着くのかは、今まで通り看過していいものではないのかもしれません。

本当のオオカミが出てくるかもしれませんからね。