農家経営分析診断・コンサル担当者研修会 ー2023後期ー(長崎)

2023年10月26日~28日の3日間、標記の研修会が前期に引き続き開催され、講師を務めさせていただきました。
主催は、JA長崎県中央会、長崎県農林部、農林中金長崎支店で、会場は出島のJA会館です。
出席者は県内7JAから20名、県振興局5名、全農長崎2名、農林中金1名、関係団体2名の合計30名となりました。

【研修内容】
1.集団データの分析
2.肥育農家の経営分析
3.支援マインド2
4.コンサル実施体制
5.コンサル実務

【アンケート結果】

前期と比較すると、「大変良かった」より「良かった」の割合が逆転しています。昨年とは内容的にはほとんど変わらず「大変良かった」と「良かった」が同じくらいだったので、年により受け取り方が結構違うのだと思われます。特に今年は連合会の方はすべて「良かった」だったのが特徴的です。より多くの方に「大変良かった」と言ってもらえるよう、これからも頑張りたいと思います。

【研修会の内容について】
・とても分かりやすく、実務的で業務に取り入れやすいと思いました。
・「農家のため」とは口では簡単だが、実際は難しく、農協の利益が先に出てはいない、内部の方向性の統一が大事だと思った。コンサルの中ではあまり、事務局側の意見を押し付けない事が大事だと思った。
・支援マインド2について、農家がやってみたいと思うことは農家を信頼して尊重するという事が良かったです。支援はするけど支配的にならないように気をつけたいと思いました。事例がリアルで、特に共済担当課長から指摘されるくだりは自分のJAでもありそうだな、、、と思いました。 
・専門的な知識は必要なく、コンサルしながら勉強してかないといけないと感じた。
・前期の振り返りもあり、思い出しながらスムーズに入れました
・(良かった点)コンサル→調べてデータ、ヒアリング等自分で学びながらやって行く。農家との信頼関係の構築。継続性が大事である。また、フォローアップ。平理事を巻き込む。※農家にやる気を持ってもらう支援・行動を心がけたい。
・日常業務を通して農家さんと経営に関してのやり取りをする機会が多少なりあったが、こちらの意見を提案するケースが多くご自身で疑問を持ち意思決定を促す発想がなかった為とても勉強になった。
・班で意見を出しながら、課題について検討する事が出来てよかった。
・今回の研修では実際の肥育農家の決算書等で演習を行う事で、どのように経営分析する事が出来た。演習を踏まえてグループワークする事でいろいろな意見が聞けて良かった。
・演習内容が専門的な部分もあったり難しかったが、少しでも考える力を身に付けられたのかなと思います。
・今回の研修で、農家への対応の仕方などでいろいろ改善できたと思います。組合員さんが何を求めているのか、何をしたいのかを深く考える事が出来ました。今後は、この研修の経験を活かしていきたいと思います。
・深層部の聞き込みの重要性を感じた。農家の経営診断だけではなく、JA内における営農指導の診断や販売事業戦略にも活用できるのでは?と感じた。
・データの収集の方法、種類など、個人での考えでは作成できないことでもチームでそれぞれ得意分野の知識を持ち寄る事でカバーできることが勉強になりました。前期でも学びましたが、マインドの重要性を再認識させられました。
・演習も沢山あり、理解しやすい内容でとてもよかった。またJA以外の方も参加していたので(信用・振興局)あらゆる角度から、分析する事ができ、とても良かった。
・Q&Aや、チーム討議があり、研修を途中飽きることなく出来ていた。チーム討議でも関係機関の方の話を聞きながら新しい発見もあったと思います。
・支援マインドについての講義が参考になりました。支援者側の利益や目標にとらわれず、農家目線に立ったコンサルを行うことが大変だと改めて実感しました。木下先生の「未知の課題であっても、支援者自身が課題を一から学ぶという姿勢が必要」という説明が印象的でした。肥育農家の経営分析では、普段担当していない畜産農子経営分析の手法を学ぶことができてよかった。また損益計算書などから立てた仮説を実証するために、どんなデータやヒアリングを実施したら良いかを考える演習も、業務に活かせる部分が多くとても参考になった。
・経営改善計画の数値を当てはめる演習が難しかった。なかなか数値を当てはめられなかった。
・肥育農家の経営分析については、資金相談を受けた時など大変参考になる内容でした。資材、飼料の高騰等で相談を受ける事も増えてくるかと思いますので考え方などおさえておきたいと思います。課題がある農家を対象にした想定される調査分析、対応策等の演習も参考になりました。
・適宜休息があり、集中力が切れずに受講できた。
・教材もとても優しい言葉で書いてあり、分かりやすかった。
・肥育の経営分析については、畜産担当であれば実際に誰なのか分かる資料でしたので、他JAの方に見せていいのか疑問です。
・前期よりも分析の難しい肥育農家の事例に触れることが出来、勉強になりました。県では繁殖も盛んなため、その事例もできれば尚良かった。
・話の内容も分かりやすく、実習等もあったので良かったです。
・実際の業務に照らし合わせて考える演習が多く有益に感じた。
・良かったこと 経営者視点(農家側)考え方や支援側の考え方の傾向といったなかなか分かりにくい部分を学べた。農家に対する信頼があっての営農事業であると認識を改める事が出来た。
・考え方として仮説を立てることは根本の問題へ触れるための手段としてとても大事であると思いました。想像までだと言語化できてないのでうまく表現、出力が出来なかったら決めつけたりして共有できないので。

【研修会の運営について】
・研修会の準備、手配、情報交換会の設営等ありがとうございました。とてもいい研修を受ける事が出来ました。
・頻繁に班のメンバーを変えなくてもいいのではと思いました。
・木下先生の説明、とても分かりやすく勉強になりました。
・情報交換会を行うことで、県内JA指導員の方と情報交換ができたのでよかったです。
・就農者や農協離れが多くなっている中で、コンサル研修を受講出来た事は大変為になりました。職場へ持ち帰り実践します。
・説明が分かりやすくイメージしながら考える事が出来た。
・良かったと思います。
・今回、前期を受講してなかったが、講師の説明も分かりやすいので良かった。講師の先生が否定されない所が関心させられた。休憩時間が短いと思った。
・テキストがファイルにまとめられており、配布されるものも綴じられるように穴が開けられていたので整理しやすく良かったです。演習が多く、楽しみながら自身で考えながら学ぶ事ができました。毎日班員が変わり多くの人とお話出来たので良かったです
・時期や会場、時間共に妥当だったと思います。
・適切な受講時間と休憩時間だった。
・開催時期、会場、テキスト等、参加しやすく良かったと思います。講師の方の説明もわかりやすく有意義な研修でした。受講時間については、前期、後期、2日間ずつくらいが、参加しやすいかもしれません。
・研修については、非常に分かりやすかったです。
・講師の方の知識が幅広く、高度な研修内容であった。
・所々に知識の部分で参考になるページもあり、後から見返したくなる内容だと思いました。
・非常に見やすく良かったです。
・内容的に仕方ないと思うが、前後期合わせるとボリュームが大きく、日常業務に手が回らなくなってしまう。
・演習が多くとても考え方や目的、段取り含め進めていくのはとても関心が持てました。テキストがファイルで綴じてあるので管理しやすくまた見直しやすい。長崎県JA会館での開催なので遠めではあるが宿泊施設の確保さえできればあまり問題ではないと思う。(キャンセルの話もあるので個人に確保を任せるのは仕方ないと思う。)受付の対応が柔軟でちゃんと説明もしてくれるので良かったと思う。

【前期と後期合わせて印象に残った内容】


2023年の長崎の研修会も無事終わりました。
長崎では長い間やらせていただいていますが、毎年内容は少しずつ改良を加えています。
今後も少しでも参加者の実務に少しでも貢献できるよう、あくなき改善に努めていこうと思います。

最後に事務局を務めていただきた、相川様、伏下様、おかげでスムーズに研修会を終えることができました。今後もどうぞよろしくお願いいたします。