JAグループ職員向け農業経営支援セミナー(東京)

公開セミナー第一回目の『JAグループ職員向け農業経営支援セミナー』を2019年3月19日東京で開催しました。

参加者は5名(栃木(2)、新潟(1)、石川(1)、三重(1))となり、非常にアットホームなセミナーとなりました。

【セミナー内容】
(1)経営支援の心構え
(2)経営分析の手法
(3)実データを使った経営分析演習(個人経営体)
(4)経営支援業務の全体像

【アンケート結果】
(1)経営支援の心構え
(大変良かった100%、良かった0%、普通0%、悪かった0%、大変悪かった0%)

(2)経営分析の手法
(大変良かった80%、良かった20%、普通0%、悪かった0%、大変悪かった0%)
(3)実データを使った経営分析演習(個人経営体)
(大変良かった80%、良かった20%、普通0%、悪かった0%、大変悪かった0%)

(4)経営支援業務の全体像
(大変良かった100%、良かった0%、普通0%、悪かった0%、大変悪かった0%)
(5)総合評価
(大変良かった100%、良かった0%、普通0%、悪かった0%、大変悪かった0%)

【セミナーの感想】
・実際の経営分析では、どこまでデータを用意すべきなのかなと。
・何も知識、経験のない中でしたが、入り口として勉強させていただきました。支援マインドを持って分析して伝えていくことが必要だと思います。
・個人的に勉強が必要な面もおおいですが、これをきっかけにJA内で広げられるようにしたいと思います。
・東京まで来たかいがありました。
・考え方が分かりやすかったのでとても参考になりました。
・経営支援は難しいものと思われがちですが、農家との対話が基本と思えば難しい業務ではないと思いました。
・ありがとうございました。過度な専門知識は不要という言葉が、今後の業務実施の後押しになりました。
・JA職員さんにも伝えたいと思います。

【経営支援事業の課題】
・入力体制:属人化している部分がある。また、業務の重要性が理解されておらず、部署内、部署間の連携ができていない。データを生かせていない。
・農家に気を使いすぎ:レシートでの提出で作業負担が大きい、出納帳への切り替えができない。
・記帳代行体制強化(現状把握)
・経営支援への温度(役員、本部、現場)
・個人情報の漏洩(入力の誤りによる、領収書などの資料の回収、人事異動によるリスク、決算修正時のオーバーワーク)
・これまであまりやってきていなかった業務なのでこの業務に対する他の職員のモチベーションをどうするかが課題です。
・新たなことをやりたがらない傾向があるJAなので
・組織(役員の意識)とスキル(現場職員の意識)の両方が必要で、両者が同じ意識で事業の目的を設定すること。
・役員の意識変化。評価基準が売上高となっていること。

【その他】
・私自身、知識がなかったのもありますが、帳簿の見方など学べるとありがたいと思います。
・できれば、じっくり学ぶ機会が欲しいです(数日開催など)
・キャッシュフローの作成など
・農家の個別ビジョンに対する支援を具体的にどう行うのか。など。
・生産者をやる気にさせるポイント
・初めて参加しましたが、とても良かったです。受講料的にも満足です。
・農家の訪問に役立つスキル全般。特に職員が農家のところに行きたくなるようなお話。

今回は初めての実施でしたが、5人の参加者が来ていただき、少々安心しました。経営支援事業は実のところまだまだ全国のJA内に広まっているとはいえません。今後も引き続い同様なセミナーを開催しておこうと思います。