JAにいがた南蒲「所得確保に向けた組織の取り組み」(新潟)

平成28年3月13日(日)新潟県三条市にて、JAにいがた南蒲の農業生産組織連絡協議会の第10回総会で表記の講演を行わせていただきました。

出席者は、地域の生産組合(集落営農組織)の代表者達で、約30人ほどと、県振興局とJA役職員20名弱の合わせて50名近い集会となりました。

【主な内容】
○一般の平均所得や各種家計支出の現状。
○農業所得の現状と農業産出額
○米の需要と国家予算の推移
○作物別の農業所得の違い
○スケールメリットのメカニズムと限界
○集落営農における経営改善の事例
○経営の3要点(目的・目標・現状)

【アンケート】
(大変良かった64%、良かった36%、いまいち0%、悪い0%)

-講演について-
・農業に対する考え方、見方が少し変わったと思う。
・作業及び数値の見える化は有効。
・特に見える化が大切だと思いました。当組織もまだ感覚農業なので。
・組織形態、目的・目標の設定が大切かな?
・次世代への継承をどうするか
・なんとか赤字にならないようにしたいと思います。
・法人経営に必要な講演内容であり、別の機会に多くの組織から聞いてもらうことも必要
・これから農業経営に参考になりました。
・違う方向からの講演で、非常に解りやすかった。
・管内では立地状態が悪いため、畑作が難しいところがあるので、所得確保が難しい。
・見える化について、非常に役に立った。取り入れていきたい。
・モチベーションを高め、協力し合う。
・答えは自分の中にあるといわれた。もっともなことではあるが、稲作経営のビジョンをどう描くべきかについても考え方を示してほしかった。

 -地域営農について-
・次世代の育成(魅力あるものにするには)
・ただ良いことはわかっていても(所得が向上)、皆高齢の中で稲作と園芸が両立できるかと考えると難しい。
・専従雇用、高齢化に対する対応。利益確保。
・後継者育成。
・畑作物の取り組み
・山間地の後継者不足
・高齢化が進んでいる。
・高齢化に伴うオペレータの育成、後継者の育成、地域農家の組織化に関する件
・稲作以外の労力を使いたがらない。兼業農家である。定年を過ぎている人は年金が入る。
・担い手の育成と機械利用の一元化
・作業員として、法人の所得などを知っておいて、作業の効率化を目指す。
・米価の値上げ無いと、うまく運営できない。
・現在法人化に向けて準備しています。集落の意向を聞き、理解を求めているところです。又、検討要素を上げているところです。
・集落営農組織が立ち上がって15年経過するが、構成メンバーに変化がない。
・大型トラックによる直送でのコスト削減については実施している。もうこれ以上はコストの削減は無理がある。
・目的、目標については理解できるが、稲作の場合には農業政策に振り回される場合が多い。

懇親会でも、皆さん熱心にお話をしていただきました。
また、お会いできることを楽しみにしています。

最後になりましたが、窓口と事務局を務めていただいた、JAにいがた南蒲 営農企画課の小塚洋輔 調査役、大変お世話になりました。今後とも引き続きどうぞよろしく願いします。