経営改善・6次産業化研修会(新潟)

平成28年2月5日(金)に、表記の研修会が、上越市担い手育成総合支援協議会と上越市の主催で開催されました。

参加者は、市内の認定農業者、特定農業団体、法人設立意向集落・生産組織関係機関・団体等で約70人程度が出席していました。13043347_881609498631315_1630211859285866018_n

研修会は2部構成で、1部は「農プロデュースRitz」の代表、新谷梨恵子さんの講演で、2部の講演を当研究所の木下が務めました。

1部の新谷さんは、主にサツマイモを使ったスイーツなどの加工食品を手掛け、TVなど様々なメディアなどで紹介されている方です。講演も受講者からの質疑を重視して、大変オープンな雰囲気で進んでいきました。

2部は「農業法人の経営の勘どころ-経営者になるために知っておきたいこと-」というタイトルで、当研究所から70分ほどの講演をさせていただきました。

【アンケート回答】
全体:
大変よかった(46%)、よかった(48%)、いまいち(6%)、悪い(0%)

当研究所の講演の感想
・大変面白い話が聞けた。今後も研修会を続けてほしいです。
・女性の研修参加者が多ければよかった。
・点が線に繋がりました。
・実践的な話で大変良かったです。農業を知らない人は思い切って何でもできるのだなーと思った。物事は種々の角度から見ていけないと考える。
・パワーポイントを使っての説明で、非常に解りやすくよかった。
・特化した(一つのものを見つめて)進めていくことの大切さを感じた。
・法人として足りない部分が認識できた。
・具体的でわかりやすかった。
・目的(理念)は大切ということを再確認した。
・マネージメントの重要性をあらためて、また具体的に聞かせて頂いて大変参考になりました。
・なんとなく理解はできたのですが、やってみようとは思わないです。TPP導入で、未来が期待できないが仕事は頑張ります。
・管理の内容が良かった。
・稲作以外に農家で栽培されている自家用野菜の商品化、豊富な山菜の商品化、興味あり。
・経営とか話が面白くないかと思ったが、解りやすく話の内容もよかった。
・農業経営の指針と目標への取り組み方法を考えさせられた。⇒見える化をいかにするかが検討要すると思われる。
・自分が考えてきたことそのままだったので、大変面白かった。
・勘所、概念がよくわかった。

参加者の経営課題
・経営の目的、目標が明確ではないのでまずそこを考えたい。
・構成員の高齢化。農地を提供した者の農業離れ。集落の解散。
・法人等の世代交代。
・経営者の経営感覚。
・見ている方面(目的)が担い手目線になり切れていない。
・目的は実戦達成しているが、目標になっていない。また人員の把握が非常に難しい。メンバーのモチベーションが小さくて苦労する。
・仕事で担当する地区は、中山間地で圃場整備さえ行われていないので、耕作放棄地が多く農業経営など夢である。
・後継者不足。米作一本では利益を伸ばすことは難しい。
・集落営農の推進に力を入れほしい。
・園芸で地産地消を目指したいが、人口がすくないので市場が小さい。(大勢で取り組むと余ってしまう)
・若い人材が増えてほしい。老よりばかりで活気がなく、やる気がでないが頑張ります。
・個人経営者がまだ多い。
・6次産業化をどうしていったらよいか?
・新規事業を個人的にチャレンジしたときの補助金制度が確立されていない。グループでないと、また法人でないと制限がある。チャレンジ農業者への条件緩和があればよい。
・山間地はどうすればいいのか。
・「見える化」というが、かなり大変だともうので、できればマニュアルがあれば非常にありがたいです。記入とりまとめをする時間をどのようにすれば良いかわからない。
・「メンバーのやる気を出す」というところが、団塊の世代には難しい。というのは現状把握ができない⇒どう改善すればよいのか正確に行えないのだと思います。

以上の感想をいただきました。

短い時間ではありましたが、事務局の上越市の農林水産部、および担い手協議会の方、大変お世話になりました。