五島市認定農業者協議会研修会（長崎）

平成２７年３月１８日、五島市認定農業者協議会主催の研修会に講師として参加させていただきました。

参加者は五島市の認定農業者３０～４０名と、県振興局、JA、農業会議等の関係団体から出席があり、島内の農業関係団体の主だったところは全て集まったように思われました。

当方はからは「生産者から経営者になるために」と題し、９０分ほどの講演を行いました。

 

 

講演は、〇経営目的、〇経営目標、〇経営手段（戦略・戦術）を軸に以下のような内容で進めました。

〇青色決算書の一番大事なところは？
〇農家の場合のスケールメリット現実
〇いったい所得はどのぐらい必要？
〇自営業者は老後も自衛？
〇経営計画は”左”から考える
〇農業で売上を上げるためには？
〇ポートフォリオ経営とは？
〇農業経営者の業務の変化
〇経営分析の進め方
等・・・

参加者の皆さまからは、アンケートで、”非常によかった”、”よかった”との声を多数頂戴しました。

五島の農業の特徴は、高菜やスナップエンドウ、ジャガイモなど多くの作物を作っており、１農家の経営も多数の品目を作る複合経営が多いの特徴のようです。
また、地元作物によるお酒造りも挑戦しており、島の麦とイモを使った焼酎や、最近はブドウを栽培しワインを始めたとのこと。行政と協力して様々なものにチャレンジしている印象がありました。

この後、懇親会で参加者の多くの農業者や行政の方とお話ししましたが、皆、”この島をどうにかしたい”という気持ちが強く、自分だけではなく島全体を思う気持ちに大変心打たれました。
また、ある農家からは、「人を大切にするということも経営では重要なんだよ」と、助言をいただいたことも印象的でした。実におっしゃる通りだと思います。

”五島呑み”など、特有の”全力おもてなし”を受け、是非またお邪魔したいという気持ちでいっぱいです。
五島市役所・五島振興局の皆さま、この度は大変お世話になりました。特に事務局を務めていただいた、市役所の山中さん、振興局の永留さん、３日間どうもありがとうございました。