農家経営総合診断士フォローアップ研修会(熊本)

12月4日に開催された、JA熊本中央会・連合会主催の「農家経営総合診断士フォローアップ研修会」の講師を一日務めてきました。

JA熊本中央会は、農家経営のアドバイザーとして「農家経営総合診断士」の育成を毎年行っており、現在200名程度の有資格者を育成しているようです。
この農家経営総合診断士は、9か月間27日の多岐にわたる研修プログラムを修了した職員が、最終日に行われる試験に合格して選任されるものです。
農家の経営支援を担当する職員を、ここまで一貫とした教育を行っているJAグループは熊本のほか全国でも数県しかないと思われます。

この日は、この農家経営総合診断士への1日のフォローアップ研修会ということで県内JAより約60名と県職員2名、県外から福岡中央会2名、鹿児島県中央会2名の参加を頂き、主に以下の内容を行いました。

〇オープニングIMG_20141204_143538
・経営比率を考える。
・情報オーバーロード。
・経営支援は何のために行う。
〇農業経営管理支援の全体像
・営農支援と経営支援
・事業の全体像
・経営分析と経営コンサル
・記帳代行と経営分析
・経営分析実施の5つのポイント
〇記帳代行の運営
〇経営分析の取り組みIMG_20141204_143630
・狭義の経営分析
・経営分析の進め方
・経営分析の実演
・経営目標の設定
〇経営分析の業務としての進め方
・農家へのフィードバック
・職員学習会
・集団分析

1日ではやや密な内容でしたが、参加者の皆さんの高い参加意識により、無事終了することができました。

研修会終了後、参加者に書いていただいたアンケートでは、以下のようなありがたい声を頂きました。
・具体的な内容で非常に勉強になりました。
・経営分析の手法や、活かし方、コミュニケーション能力への切り口等、様々な視点から学ぶところが多かった。
・非常に解り易く、すぐに利用できる勉強会であったと思います。
・実務をされている方の話だったので、具体的で説得力があった。

 

農業経営支援研究所では、全国の県中央会・JAの状況に合わせた研修を行います。

日本農業新聞 フォローアップ研修会記事

JAグループ熊本HP