農家の経営サポート研修会(福岡)
2025年9月25~26日に表記の研修会がJA福岡中央会の主催で開催され、講師を務めました。今年は名称と全体のカリュキュラムが変わりましたが、私の受け持ちは変わりません。
会場はJA福岡教育センターで、出席者は県内JA10名、県普及センター5名の合計15名の参加です。
【内容】
1.支援マインド
2.農業経営支援の実務
3.経営分析演習
4.農業経営管理支援の事業戦略
5.コミュニケーションスキル
6.コンサル実務(補論)
【アンケート結果】
【研修について】
・経営分析研修、グループワークでき、自分が気付かなかった着眼点を知ることができ、とても有効だった。コミュニケーションのオープンクエスチョン手法が参考になった。
・生産者に親身になって対応すること、さらに話の中では「傾聴」が重要であること、「ティーチング」よりも「コーチング」を意識しなければならないといったことは、今後の普及活動の上でとても参考になった。
・実務的な内容で、非常に参考になった。
・いろいろ考えることが多かった。頭がほぐれていい研修になったと思います。
・わかりやすいがペースが速い
・経営の研修だと申告書や財務の話がメインになることが多いが、今回は農家の方と経営の話をするにあたっての心構えや、分析結果の返し方など実務的で、また難しくなかったので今後、今までより気安く経営の話ができそうだと思った。
・決算書が読める前提の研修だったので、わからない人には難しかったのではないかと思った。(○○費とは何か?など)が、研修対象を絞ってこのままの内容で実施してほしい。
・テキストの枚数は多いが、研修内容を網羅されていてメモしやすかった。JAにどのようなデータがあるのかを知ることができた。経営分析とコンサルの明確な区分を知ることができた。
・心持がいかに大切なのか実感しました。人と接するときは、よく考えて行動しようと思います。
・支援マインドを明確にすることで、経営コンサルほど身構えなくてよいことが分かった。
・なかな理解するじかんがありませんでした。今後の業務に生かします。
・農家との信頼関係をしっかり構築できるよいう取り組んでいきたいと思った。農家本人が主体的な行動を起こせるよう、農家本人のもつ経験や潜在的な力や意欲を引き出せるよう信じることを大切にしていきたい。コミュニケーション力を高めるために、聴き上手になれるようにしたいと思った。
・定時に終了希望
・受講前までは手探りで経営支援を行っており、苦手意識があったが、専門知識の必要性や何をどのように伝えるのか整理することができ、前向きに経営をサポートを行いたいと思えるようになった。
【運営について】
・冷房が効いていいる席と、そうでない席があるようだ。
・1日目の温度が寒かったです。
・研修資料の中に演習が多かったが、演習の解答サンプルを配布してもらえるとよかったなと思う。
・16時終了希望。朝は9時でも可
【農家の経営課題】
・減価償却費、投資額が高いわりに販売金額が低い
・費用面にルーズになっている方が多いかなと思いました。特に法人化せず、個人経営の方については家庭の支出と混同したりするため。
・細かな収支を理解していない方が多い。
・売り上げや短歌には関心があるが、経費についてあまり考えていないように感じる(例え、共販より直販のほうが高く売れる←袋詰めの手間は?出荷の時間は?)
・経営のことを相談する考えがあまりない。担当者も踏み込みにくい。
・単収や所得を把握していない人がいる。ピーク時に雇用が必要だが、うまく雇えない人、雇いすぎる人がいる。雇用の募集、支持の出し方、管理の仕方、距離感、作業計画の作り方などを学ぶ場がいるのではないかと思っている。
・現状維持に満足する人が多い。
・農家自身の目標意識が足りていない。
・経費が上がり、売り上げが下がる傾向が強いため、収益が上がらない。
・経営分析を農家自身が自分でできない。OR 分析して課題解決に導ける職員が少ない。
【組織の課題】
・県独自で作成した基準と比較した分析手法となっており、対象農家の身近な数値との比較が難しい。今回、JA記帳代行システムを知ったが、しっかりした分析目的が示せないと、個人情報の外部流出の問題などで断られそうだと感じた。
・専門部署がないこと。
・職員の知識が乏しいこと。
・今回の研修のように経営サポートについて教わることが少ないので、まず苦手意識をもってしまうこと。人の入れ替わりが激しく、定期的な経営支援ができていない。信頼関係を気付くのが時間がかかること。
・新人や他分野からの初異動の若者が多く、彼らは研修が多いため、事務所にいなくて打合せできなかったり、分担した業務を期限までに終了できない。ベテランがいない。
・経営支援をするツールがJAと普及Cそれぞれにバラバラであるので、(個人情報の問題で共有化をするのは難しい、うまく活用できない)。
・時間がかかるため、経営支援をしていない。
・若年層の職員が増えて、中年層が少なく、農家が高齢化している(ある程度の経営の知識がある)ため、経営支援のサポート、教育が充分に行えない中で支援を行い、効果が薄く、職員の苦手意識も高い。
今年のカリュキュラムの変更があったものの、変わらず福岡で研修ができて良かったです。
しかし名称が変わったことから、違う研修だと思ったのか昨年の参加者も再び参加していたようです。
今年は、冒頭に中央会からの事業報告もあり、県全体の勢いもさらに増してくれることを祈ります。
中央会で2日間一人で事務局を務めてくれた石井さん、大変お世話になりました。


