令和5年度農業経営分析実践セミナー(新潟)

2023年12月20日(水)10:00~15:30まで、標記のセミナーが開催され講師を務めました。
主催は、新潟県農業経営・就農支援センターと新潟県農業協同組合中央会で、場所は燕三条地場産業振興センターリサーチコア7階となりました。参加者は農家(法人従業員)14名、県振興局4名ということでしたが、オンラインと併用して出の開催であり、正確には不明でした(笑)

このセミナーが始まって10年経ちますが「設立職法人」向けとしてやっていたものを、今年から標記のとおりのセミナーとなり、財務諸表の説明や分析のウェイトが増えました。

【内容】
1.財務諸表の基本
2.損益計算書
3.貸借対照表
4.剰余金処分案
5.貸借対照表と損益計算書の関係

【アンケート結果】


【研修会の内容について】
・損益計算書、貸借対照表の見方の基礎が学べた。
・とても分かりやすかった。
・途中からの参加だったため、最初から聞きたかった。
・講師の話し方がテンポ良く、集中して聴きやすい
・財務諸表による経営分析手法が参考になった
・財務諸表を様々な角度から分析し、経営状況を読み解く方法を指導いただき、感謝します。
・参考コラムのデータの分析が良かった
・丁寧で聞きやすい説明が良かったです。
・決算書をどう見るのか参考になりました。

【経営・運営上の課題】
・稲作と園芸の複合経営体の生産性向上
・高齢化で規模拡大、早期の施設整備が必要
・減価償却資産の過剰投資と収益性
・担い手不足と機械が高価である
・農業者との会話で感じることですが、財務諸表を作っている経営者が少ないように思われます。
・農業経費や労働時間の把握、改善

≪以下、農業者への問≫


農業者向けのアンケートは、思ったより経営記録はつけているとこたえた経営体が多いのが意外ではありました。
半面、内部留保が乏しいのは予想通りでした。

今回は、オンラインが多かったようで会場参加者は比較的少数でしたが、このセミナーが少しでも新潟の農業法人経営にとってプラスになってくれれば幸いです。

最後になりましたが、経営・就農支援センターの石沢様、大変お世話になりました。