農業経営支援セミナーⅣ(オンライン)2

2022年6月10日(金)10:00~16:30まで、表記のセミナーをオンライン(Zoom)で開催しました。
参加は、5県5JAから6名となりました(1名欠席)。

今回は経営戦略ということで、担当者視点に固定化されがちな経営支援事業を俯瞰してもらうことを意識しました。

【内容】
1.農業経営支援の事業戦略
2.フィードバックとデータ整理
3.コンサル実施体制

【アンケート結果】

【セミナーの内容】
・経営分析と経営コンサルの違い、地域の品目の所得率はJA内部で使えると思いました。
→是非使ってください(笑)。
・コンサルを行っていくにあたり大切な部分を詳しく知ることができて良かった。
→コンサルの前段ですが、ここら辺の体制作りは見落とされがちです。
・経営支援事業として、農家からの評価のみならず、JA組織への効果を明確にしていく必要があることを改めて考えることができた部分がとても良かったです。今後も、そういった意識を持ちながら学習していきたいと思いました。
→JA組織への事業効果は、短期的視点だけにならないことや、定性的な効果をどう明確にするかがポイントだと思います。
・内容上全体的に座学が多かったですが、適度に休憩を入れていただいたので、負担にはなりませんでした。ありがとうございました。 内容は納得できるもので、抵抗なく理解できました。何度も読み返して、腹落ちさせたいと思います。
→ありがとうございます。
・会計記帳代行をJAに移管する上での必要性を改めて感じました。また移管するからには経営支援をしていかないと意味がないということも理解できました。現在利用している利用者の中でも青色申告会の延長という意識の利用者が多くいます。その多くは高齢の担い手のいない利用者です。 これからJAに移管するまえにそういった対象者をもう一度見直していく必要があると思いました。
→そうですね。事業には思想や戦略が必要です。
・これまでに持ち合わせていなかった感覚を得ることができたのでよかったです。

【経営支援事業を発展させるために必要な事】
・事業全体の総合性IT化。複雑過ぎて各部、課止まりで情報共有が出来ていない。
→情報系のシステムなどは、整備されているものの使われていないというケースが多いです。
・経営支援の大切さをまずはJAの職員同士で理解を深めチームとして協力して動く事。
→そうですね。志を同じに知る仲間が必要ですね。
・やはり、「やる気」という言葉がとても印象的であり、農家自身の経営へのやる気、JA職員の農家支援へのやる気、この意識をどのように皆が持ち合わせていくことが出来るかが経営支援事業の見えない大きな課題ではないかと思いました。
→まさしくそうです。農家の農協職員も、一時的に燃え上がったやる気を継続させるのが実は一番難しかったりします。
・JAは対面の良さを強みに持つ組織です。それを生かすことはできているのですが、それが返って業務量を増やしすぎている傾向にあるのではないかと感じています。現在の社会情勢をや将来を見据えDX化することにより、グループとして、効率化できる業務は効率化することも考えていけば、未来はまだ拓けるのではないかと感じています。
→いいですね。ポジティブなマインドは何をやるうえで大事です。デジタル化を阻むのは、縦割り組織の意識だったり情報管理の責任を押し付け合う風土などがあります。
・JAグループ全体で経営支援を行うという意識だと思います。中央会は中央会、金融は金融、共済は共済、単協は単協という意識を払い、グループ全体で経営支援に取り組んでいく必要があると思います。今回の研修内容を実践に落とし込んでいくためにはどこかだけでやるのは限界があると感じます。
→おしゃるとおりですね。小さくでも結果を出すことで、周りを巻き込むことができます。
・職員教育。 経営支援は個別の職員が対応することが多いため生産者のマインドも必要ですが、それ以上に熱意と感性の高いアンテナを持って対応できる職員が重要と考えます。
→通常、熱意や感性というのを他人が仕込むのは難しいものですが、教育という概念を職場風土などを含めて考えると可能かもしれませんね。

 

セミナーⅣは、グループワークやペアワークなどがないないので、なかなかメリハリがつきにくいのですが、受講者の多くは最後まで集中力を切らさなかったようで良かったです。次回で最後となりますがどうぞよろしくお願いいたします。