農業経営支援セミナーⅠ(オンライン)5

2022年5月20日(金)10:00~16:30に今期の初の経営支援セミナーⅠをオンラインで開催しました。
参加者は6県6JAから名となりました。経営支援事業に関しては経験の浅い方が多いようでしたが、”楽しんで”くれた方もいたようで何よりです。

【内容】
1.支援マインド
2.農業経営支援の実務
3.分析演習
4.総合評価


【アンケート結果】

【セミナーの内容について】
・農協は仮設で、農家の主体性を引き出す。
・グループで討論をする事によりいろいろな意見が聞けてとても良かったです。
→受講者同士で学ぶこともセミナーの目的なので、良かったです。
・対農家さんに対する心構えと経営分析する上での現状把握からの仮説。
→はい。本日のエッセンスですね。
・支援マインドは本当に勉強になりました。LAの時にも相手から引き出すことをよく勉強したのですが、論理的に理解できたと思います。また、分析演習もグループの皆と対話して考えることで、自分の見方だけではなく異なった見方をすることができることを感じました。本日は大変ありがとうございました。
→LAでも同じことを学ぶのですね。JA職員として求められる組合員に向かう姿勢は、部門を越えても同じなんえすね。
・演習のディスカッションとフィードバックで、自分が気が付かない点にも着目する他の方の意見を聞き、着眼点だけでなく、データ閲覧や思考のスピード感を体感できたので、グループ形式の講習に参加してよかったと思った。 支援マインドを学ぶと、農家からのレスポンスが重要だと実感するため、どのようにそのレスポンスを得たらよいのか、興味が湧いた。
→「どのようにレスポンスを得るか」これは、セミナーⅡ・Ⅲで学びます。お楽しみに!
・GWがあったことにより、申告書等の分析の際に、自分の見方だけでなく、ほかの方の見方を確認出来たことにより、多くの視点があることを学べました。

 
【農家の経営上の課題】
・収入よりも支出
→そうですね。売上(収量)にまだまだこだわり過ぎますよね農家は。
・農家さん自身が経営についての現状把握をしっかり行う事。
→そうなんですよね。そのきっかけを作ってあげるのが支援だと思っています。
・自分事としての経営が必要と感じました。これが出来ている農家さんは、経営成績も良好であると思う。どこか他人事となっている農家さんに対して、意識(自分事へ)を向けていただく、そのお手伝いをするという立場で対応できるようになりたいと思いました。
→いいですね。そういうある意味力を抜いた姿勢が必要かもしれませんね。
・品質にこだわる農家の方は多いと感じています。周囲の目を気にする方が多いと感じるのですが、経営としての農家をする農家の方を増やせるように努力したいと思います。
・年間を通した経営の全体像を描いて、作付前から準備するということができていない農家も多いと思う。例えばラニーニャ現象が予想される場合、同じ品目を同じ時期に作付するなら低気温に対応できる品種構成を模索するなど、営農技術の面でも予想して動くということができていない。 経営のことをJAに相談するという文化、習慣がない。防除、秀品率のことはよく相談される。JAが農家に伴走しながら経営について相談にのる、その実践を積み重ねて、経営相談もできるということが浸透していく必要がある。
→いい視点ですね。先に全体像を描く、経営者に大事な視点です。
・農業者がやる気がある場合には、どのような内容でも前向きに捉えることが出来ると思われる。 しかしながら、新規就農者の多くを見てきたなかで上手くいっていない農家については、多くの営農に関する失敗が多いケースもあり、良く聞く内容では、営農指導員が指導しても言うことを聞かないといわれる。 そのような形に対するアプローチ方法の考え方が課題であると感じる。
→やる気のない新規就農者って初耳かもしれません(笑)。いろいろなケースがあるとは思いますが、原則他人は変えられないので、おっしゃるようにこちらのアプローチを変えるという姿勢は大切ですね。
 
 
 
今回は、第一回ということで、いろいろ手探りのような形で参加している様子もうかがえました。
セミナーの冒頭で申し上げた通り、発言することも大きな勉強ですので徐々に慣れていってもらえれば幸いです。
また経営分析でも1時間では不足に感じるひとが多かったようですが、これも慣れですので、今回を機会に沢山実践してくれればと思います。
では次回のセミナーⅡもよろしくお願いいたします。