農業経営支援セミナーⅠ(オンライン)4

2021年11月5日(金)10:00~16:30まで、後期の経営支援セミナーⅠをZoomで開催しました。
受講者は7県、8JA方9名の参加となりました。受講生の方々は様々な業務経験を持っているため意見交換なども有意義にできたのではないかと思います。

【内容】
1.支援マインド
2.経営分析の実務
3.経営分析演習

【アンケート結果】
アンケートは回収できた6名分の結果です。 

 

 

 

 

 

 

 

【セミナー内容について】
・農家の経営支援を行う上での心がまえが分かった。
・グループワークで他の受講者の方と話ができてよかった。
⇒楽しくやっている場面もありましたね。
・良かったところ➢グループワークで周囲の意見を密に聞けて良かったです。自分では持ち合わせていない意見や見方を知ることができて、視野が広がりました。
⇒セミナーの狙いでもある、受講者からも学ぶということを体験されて何よりです。受講者の方々のお力ですね。
・支援マインドと演習。 特に支援マインドは、今までの認識を変える素晴らしい考え方だと思いました。
⇒ありがとうございます。
・支援マインドについて、どういったスタンスで農家支援を行うべきか一つの方向性を示して頂き大変参考になりました。経営分析とはどういった事か定義立てが出来たように思います。いかに農家主体で経営課題の顕在化が出来るか、関係機関が主導的に動き過ぎる問題点が理解できました。実際に取組んでみない事には、支援事業を行う上での個別な課題は分かりませんが、これから申告相談時期に入っていくので分析支援を行うという視点でも情報収集いたします。
研修会において、グループワークは参加者の方と意見共有が出来て良かったです。欲を言えば、ほかの参加者の方の県域ではどういった農家支援体制があるか聞ける機会があれば嬉しいです。
⇒沢山のご意見ありがとうございました。セミナーが皆さんの実務改善の機会になってくれることが最大の喜びです。経営支援の実践の情報交換は、おいおいやっていきたいと考えています。
・今回、研修受講により、一番の収穫としては農家さんと対面する際の心の持ちようを学べたことです。これまでは研修内容にもあったように気負いすぎていた部分が少なからずありました。本日学んだをことを実践していきます。
⇒気負い過ぎると言う声は全国あちこちで聞きます。どこかで気負わせようとする人がいるのでしょうか(笑)
・農業経営管理支援を行う上で、あまり難しく考える必要はなく、専門知識が無くても対応できる考え方について大変参考になった。 また、支援に当たるマインドに重点を置き、演習が出来た点ついて、地元で研修を行う際の参考になり、今後の担当者育成において取り入れていきたい。

【農家の経営課題】
・経営を感覚だけで行っており、数字に基づいた分析を行おうとしない。
⇒そうでしょうね。
・農産物の単価が下がるのに農薬や肥料、人件費等が増えていくこと 農家がどんぶり勘定であること 外国人技能実習生を入れると収入が多くなると思っていること。
⇒外国人実習生をいれると、確かに収益は高まりますし、所得も上がります。ただ所得率は解りません。いずれにしても経営実態をよく理解するべきですよね。
先を見据えた経営をしていない。剰余金の考え方や、費用がかかったら何も考えずに次の年度になる。数字に対してどんぶり勘定。様々な面での課題はあると思いますが、声がけをして気付きの手助けをすることが必要だと感じました。
⇒ホントに様々ありますね(笑)。そこまで把握されたいるなら、あとは改善支援のための実践だけですね。頑張ってください。
・家計と経営が一体になっている点
⇒個人経営の場合これは仕方がないでしょう。一戸一法人でも同じようなものです。
・どんぶり勘定。興味が無い。頑張れば何とかなる。と思っているところ。 労賃等で支払ってしまうので、繰り越す準備金(次年度以降の備え)が少ないこと。そのため、固定資産の更新時に借金をしがち。
⇒計画性は必要ですね。
・自身の決算数値を認識していない人が多いということが課題だと感じる。決算作業を税理士等に任せている人が多いが、ある程度自身の経営数値は認識しておくべきだと感じる。
⇒経理は任せても、内容は理解しないとですね。これは記帳代行をやっている農家にも言える事です。
・どんぶり勘定からの脱却と決算書を見れる経営者としての資質向上
⇒実際の支援はこういう所からだと思います。

【JAの課題】
・人員不足
⇒どこもそうです。
・まもなく中央会からJAに事業が移行されること →オペレータまでやらなければならないと非常に時間をとられそうであること。
⇒中央会にその分賦課金を返してもらって人を雇えばいいと思いますよ(笑)
・このような今までにないような考え方に対して否定的な考え方から入る職員が多い職場風土だと思います。時代の流れに逆らわずに、今研修のような新しい考えを取り入れていくことが課題だと感じております。
⇒組織の風土って変わらないですよね。なかなか変わらない。少しづつやっていくしかないですね。
・経営支援の方は、まだまだこれから開始しようとするところなので、支援の方向性と体制づくりからだと思います。
⇒がんばってください。
・当JAにおける事業推進をする上での課題について。
体制的な課題は分析支援の方策をどのようにするかによって解消されるように思います。ただ個人的には、支援活動の事業化においてはどういった収支体系で運用していくかがイメージできません。現状は、記帳支援や代行・営農計画策定や補助金申請支援の流れの中で経営上課題の聞き取りや改善策と思われるものの提案、分析帳票を用いて経営状態の報告・指導員などへの情報繋ぎをやっている状況です(私の担当品目もあります)。
効果や反響などは実施してみない事には測れないとは思いますが、実際に分析支援を事業化しているJAなどはどういった段階を経て取り組まれているのか大変興味があります。具体的なイメージを持てば、兼務でも体制づくりはできると思いますしJA内部への事業化提案は可能だと思います(JAの事業主旨に盛り込まれている)。
しかし一単協職員の立場では、系統出荷のみの人が経営改善が必要な場合は特に資材供給と販売をJAが担っている以上、JAの購買販売事業の改善が先に立つように思えて、担当者レベルでの客観的な現状分析などをやりにくく感じてしまいます。(実際には農家の経営課題がJAによるものであれば、分析を元にJAの構造改善を行わないといけないと思っています)
⇒事業の収支体系と事業化いう点は非常に重要です。この辺りに視点が向く方は少ないので流石と思いました。この辺りはセミナーⅣ・Ⅴで扱いたいと思います。
経営支援をやる中で、農家の経営課題を改善するためには、JAの事業改善が必要になる時があります。そのときはその農家の課題をJA内にフィードバックするような形で業務改革をするのが理想ですね。素晴らしい視点だと思います

・出向してから半年経過したが具体的な課題は自分の中では明確になっていないが、自分自身感じているのは、単純に農家さんとのコミュニケーション回数が少ないと感じている。根幹には農業知識がないと農家さんと会話できないと思っている方は沢山いると考えられる。
⇒教えよう、伝えようとすると、農家とのコミュニケーションに限界があります。そんなにネタがあるわけではないですから。ここら辺はセミナーⅢでタップリ行います。
・経営支援については、一部の地域で記帳代行を行うに留まっており、一歩踏み出せていない状況となっている。  県内JAに対するアンケート調査において、経営分析支援についても専門知識がないため取り組んでいないとの全JAから回答があっており、意識改革が必要となっている。

今回は、9名という事で意見交換などもかなり有意義にできたのではないかと思います。引き続きこのメンバーで次回のセミナーⅡも行うのでより有意義なセミナーにしていきたいと考えます。